心の潜在力 プラシーボ効果


『心の潜在力 プラシーボ効果』 (広瀬弘忠著、朝日選書刊)

 

 

赤や黄色や緑色をした薬用カプセルに詰められたわずかに一グラムにも満たない砂糖、注射器の中の透明な10ccの生理食塩水、胸にひと筋つけられた15センチの傷跡。それらは一見したところ何の脈絡もなく、何の役割も果たしそうもない。しかし、そこにわたしたちの期待や希望が込められ、それを処方したり、執刀したりした医者とのあいだに信頼関係があるとき、それら偽薬や偽注射、偽手術はわたしたちの生理を動かし始めるのである。「偽薬効果」が始動するのだ。その結果、痛みはやわらぎ、症状は改善され、病気はいやされる。

 

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