リスクとは未だ見えていない問題だけではなく、過去に何度も起こした失敗なのに、もう忘れてしまった失敗の数々のことだと思った方がいいでしょう。
記載タイトルは以下の通りです。各タイトルをクリックしてください。
現場で良くある致命的なリスクとその解決策について、開発の時系列順に検討を加えたものです。
1.プロジェクトマネジメントにおける問題とリスク
2.事前準備工程のリスク
3.計画工程のリスク
4.実行工程のリスク
5.管理工程のリスク
転ばぬ先の杖です。また失敗をしたくなかったら、ぜひ読んでみてください。
第一次および第二次世界大戦において活躍した、いわゆる撃墜王と呼ばれる各国空軍の
エースパイロットたちの残した言葉の中から有益なものを抽出し、我々の社会経済行動におけ
る言葉として再び蘇らせる試みを行ないました。彼らの発言録はプロジェクトマネジメントにおけ
る行動の原則としても有意義な指針となり得るものと確信されます。若くして斃れ、また命を賭
して生きのびた彼らの戦場における行動原理は、平和時における我々の社会経済活動にお
いても通用し得る有益な原理であり続けるでしょう。
本書は、プロジェクトの最大のリスクであり双子のリスクである見積りを含む事前準備工程のリ
スクと要件定義工程のリスクに焦点をあて、IPA/SEC(独立行政法人 情報処理
推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター)が公開している失敗事例に対して、それら
のリスクの回避策およびアクションのチェックポイントを示したものです。
なお「要件定義」は「要求仕様」とも呼ばれることがありますが、本書においては「要件定義」と
いう文言に統一しました。
本書は、前著の「要件定義リスク クイック・リファレンス」の後編として作成したもので、開発工
程の中・後半である設計・製造および評価における主なリスクに焦点をあてたものです。
本書で取り上げた事例は、IPA/SEC(独立行政法人 情報処理推進機構 ソフト
ウェア・エンジニアリング・センター)が公開している失敗事例に対して、筆者にてそれらのリスク
の回避策およびアクションのチェックポイントを示したものです。
本書の重要な目的は、今現在、大混乱に陥っているプロジェクトをどうにかしようということなの
です。つまりお客様および開発がこうむる被害を最小限にくい止めるには、今からでもどんなこと
ができるのかという話をまとめました。
開発の各工程で良く見受けられる失敗を工程順に示したチェックリストです。
チェックリストを用いることは最も単純かつ易しいリスク回避の方法です。
第1章においては、ソフトウェア開発の全てを網羅した包括的なチェックリストを、そのチェックタ
イミングとともに示しました。
第2章以降においては、冒頭にて、「First Point」としてその章の全体像および要旨を示し、
続いて、パターン化された問題の因果関係の時系列順に、それらの問題を予防するための個
別のチェックリストを記載し、章末には、「Last Point」としてその章のまとめを示しました。
また各章におけるチェックリストの理解を助ける目的で適時「コラム」欄において若干の解説を
加えました。
本書は、ソフトウェア開発において発生するさまざまな問題について、その真因や解決策のポイ
ントを短時間に把握するためのリファレンス・マニュアルとして作成したものです。そのために個々
の問題についての背景や説明は意図的に省略しており、問題の解説については各章の最後
にまとめて「問題の解説」として記述しました。
本書の構成は、ソフトウェア開発における主要な局面を15分類し、それぞれを一つの章にま
とめた形となっています。
ソフトウェア開発における多くの失敗を分析してみた結果、それらの失敗は個人的な悪癖ない
しは組織的な悪癖が引き起こしている場合が非常に多いものと思われます。
しかしながら人間の悪癖に対する人々の見方は一種の病的なものとして理解されることが多い
ため、特に人の和を重んじる日本においては一種のタブーとして扱われる傾向が強く、その問
題自体について深く議論されることも余りなく、個人的な問題として放置されていると言っても
過言ではないでしょう。
本書は、人間の弱点や欠点、すなわち人間力の視点からソフトウェア開発の現場におけるさま
ざまな問題を、戦場における闘い方になぞらえて、100件の事例に基づき解説を試みたも
ので、読者のみなさんの明日の仕事にいくばくかの光明がさせば幸いです。
本書は、私たちがおかしがちな愚行について四つの視点、すなわち「視野の狭さ」、「考え方の
浅さ」、「当たり前のことができない弱さ」および「一歩前に出られない保守性」についての4編
にて構成されています。
わたしたちの視野の狭さや視点のズレ、幼稚で浅はかな考え方、当たり前のことを当たり前に
実行できない常識力の弱さ、少しの勇気のなさ、などによって引き起こされている問題に改めて
焦点をあてることによって私たち開発者の心理・心情の弱点を知り、不要な失敗の撲滅を目
指したいと思います。